2026春の新作

2026春の新作

ファッション業界と同様に、インテリア業界もSS(Spring/Summer)AW(Autumn/Winter)という年2回シーズンというサイクルが一般的のようですが、フィンランドのフィンレイソンでも、毎年2回、新たなデザインが発売されます。現在は、2026年SSシーズン中ですが、今シーズンのおすすめデザインをご紹介します。

一番のおすすめは、「JOUTOMAA(ヨウトマー)。英語に訳すと「WASTELAND」ですが、荒地というよりは、使われていない土地(未利用地)、というニュアンスとのこと。そして、このデザインをデザインした、ハンナ・フォルスマンは、生物への深い知識を感じさせるデザイナーで、このデザインに描かれている植物も、まるで図鑑のようにそれぞれの特徴が捉えられています。

デザインとしてパターン化されていますが、フィンランドの夏の草原が目の前に表れたかのよう。その自然な並び方がとても素敵です。

さて、フィンランドに行くと、日本で雑草だと思っていた何気ない草花が、とても美しく感じます。なぜ、草花がいたるところでそのままにされているのかと思って調べてみたところ、クローバーやタンポポなど、自然に生えた草花は、ハチや蝶によって花粉が運ばれ、植物生態系が保たれるので、とても大切にされているのです。見た目を美しく整えるより、植物生態系が保たれた健康的な地球環境を作ることのほうが優先されているようです。

もう一つの、新作は「PUUTARHAJUHLA(プータルハユフラ)」。英語に訳すと「GARDEN PARTY」というタイトルですが、こちらは植物生態系がよりストレートに表現されています。パーティーに参加しているのは人間ではなく、植物生態系を守るための立役者である虫たちです。フィンランドらしい草花の中を舞う虫たちが、生き生きと表現されている姿がとても美しいですね。これは、メトロポリア応用科学大学テキスタイル学科との産学連携によって生まれた、ノア・ヴァーララによるデザインです。

このように、フィンレイソンのデザインには、世の中に対する問題意識や人々に寄り添う気持ちが込められていることが多く、テキスタイルをじっくり眺めてみる姿勢も大切にしたいですね。

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